「MasterQEE 2014」イベントレポート

 「その世界は、アマチュアの技術(わざ)が支えている。」というコンセプトのもと、2014年3月9日(日)、川崎市国際交流センター・レセプションホールにて「MasterQEE 2014(マスターキー2014) -アマチュア・セミプロによるクイズ機器技術展-」が開催されました。

 当日は多くの方にご来場いただき、またステージは予想外の展開で非常に盛り上がるなど、初の試みながら、大きな意義のあるイベントになりました。このレポートでは、そんな当日の様子を一部ご紹介します。

各ブースには多彩な展示内容が登場!

 様々な早押しデバイスはもちろん、画面表示や音響などクイズステージ制作にまつわる展示から、クイズトレーニング用の自作ソフト、さらにはネットクイズ配信制作の裏側など、実に多彩な7ブースが集まった今回。混雑する時間帯はほとんどなく、来場者の方は全てのブースをじっくり体験することができたようです。

「ウノミチヒロ」さんのブース。他のプレイヤーの解答が聞こえない音響システム「ヘッドホンクイズのなにがし」の体験ができたほか、問題集も販売されていました。MasterQEEに開催協力してくださっている「#quiz」さんのブース。「パーコン早押し機」を使って、16人対応の「オールスター感謝祭」が体験できました。
「NPO法人 金融知力普及協会」さんのブース。毎年開催されている全国クイズイベント「エコノミクス甲子園」の歴史と、第八回大会で使われた画面表示システムの解説をしていただきました。様々な早押しデバイスの体験や出力機器を展示されていた「#not_include<stdio.h>」さんのブース。机の上のゴチャゴチャ感は「職人っぽい」と来場者の方から意外と好評でした(笑)。

ステージは飛び入りセッションあり、そして唯一のクイズ企画は超豪華に!?

 ステージでは、各種のセッション(登壇発表)も行われました。当初の登壇予定は3名でしたが、時間が空いていたことで、ブース出展してくださっていた方が飛び入りで登壇してくださるなど、大変充実したものとなりました。

「#not_include<stdio.h>」さん。「Arduinoがクイズに出来ること」と題し、電子工作の世界でブームとなっているマイコンボード「Arduino」のクイズへの活用法をお話しいただきました。「クイズ書店」さん。電子書籍によるクイズ本販売代理店「クイズ書店」を運営する上での諸々と、問題集の電子書籍化についてお話しいただきました。
飛び入り登壇の「ウノミチヒロ」さん。TeX(テフ)による文書(自作クイズ本)の編集ついて。ややマニアックな話題だったためか、質疑応答が活発に行われていたのが印象的でした。手前味噌ながら、MasterQEE主催のユークレイル・エイト代表、藤田も「エコ甲のシステム的裏側と“セミプロ”としての関わり方」のタイトルで登壇させていただきました。

 そして、今回唯一ブース・ステージ両方で出展していただいた#not_include<stdio.h>さんによるステージクイズ企画「ワールド・クイズ・クラシック『アラカルト』再現」では、図らずも挑戦者が超豪華な顔ぶれに!

 イベントの運営を手伝ってくださっていた第18回高校生クイズ優勝・山下雄太さん。「NPO法人 金融知力普及協会」のブースにヘルプでいらっしゃっていた、第27回高校生クイズ優勝・木原健太郎さん。そしてなんとなんと、会場に来てくださっていた、言わずと知れたクイズ王・永田喜彰さんまで!

 このイベントでは唯一のクイズ企画でしたが、非常に見応えのあるステージになりました。観客の皆様、そして挑戦していただいた皆様、ありがとうございました!

アンケートの声

当日、来場者の方にはアンケートを書いていただきました。その中から一部をご紹介します。

  1. 技術面だけでも興味を引きよせられる(自分でできるかは別として)。次回も開催希望します。
  2. 今まで知っていた物が一つもなかった。ポータルサイトとして、今後も残して欲しい。
  3. できた「モノ」に対してより、できるまでの「過程」をもっと知りたいと思いました。
  4. これを機会に、この分野での技術的な知識の共有化が進み、面白いことができるようになることを期待しています。
  5. とてもいい時間を過ごせました。早押し技術以外のことが多く、驚きました。
  6. クイズイベントの運営面のご苦労などをお聞きして、非常に参考になりました。
  7. 秋葉原に行って、音響機材など買ってから家に帰りたいと思います。
  8. クイズは早押しクイズだけじゃないのだと思いました。永田さんのクイズする姿を見れてよかったです。